この週末は映画を観よう

映画と共に青春を過ごした日々を懐かしみ振り返りつつ、感じたことを素直に綴るブログです。

2017年9月に観た映画

2017年9月の鑑賞メーター
観たビデオの数:2本
観た鑑賞時間:227分

ミリオンダラー・ベイビー [DVD]
初見の静かなすさまじい圧倒感は再鑑賞だから感じられなかったけど、"モ・クシュラ"の意味を教える所では涙が…。"愛する人よ、お前は私の血"という言葉で、マギーは必要不可欠な存在だということを、こっそりと力強く伝えていたことに愛を感じた。観客の"モ・クシュラ"コール、どんな心地だったのかな。生きるために死を選び取れるマギーの強さよ。全てを失った後にはフランキーの愛だけが残り、人生を悔いなく生き切って死んでゆく…。控えめに出てきたレモンパイが2人の絆の象徴。愛の形の変遷。こんなに完成された映画はそう無い。
鑑賞日:09月25日 監督:クリント・イーストウッド
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4697223

■96時間 [DVD]
再鑑賞。以前は実家で父と暮らしてた時に、しかも一緒に観たから、気恥ずかしさみたいなのあって、鬱陶しくも頼りになる父親だなーぐらいに思ってたけど、離れて暮らす今観たら、マジかっけー父さんじゃん最高じゃん!だった。前半のもの悲しさったらないけど、そっからのハイスペック無双父さんに爽快!誘拐された女の子全員助けないのは仕方ない。キムのジャケットを持ってたおかげで助かった子は九死に一生。納得いかないのは、キムはそんなに高値つくのか?事務屋の友人は奥さんともんのすごい喧嘩になり、酷い仕事内容と判明して別れたりして。
鑑賞日:09月06日 監督:ピエール・モレル
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4687450


鑑賞メーター
http://video.akahoshitakuya.com/

2017年8月の映画

2017年8月の鑑賞メーター
観たビデオの数:2本
観た鑑賞時間:218分

バッファロー'66 [DVD]
映像、カメラワーク、音楽、どれも好みだった。クリスティナ・リッチーがすんごく可愛い!金髪、美白に淡い水色のワンピース、薄いグレーのタイツにラメラメのハイヒール。暗めの映像の中で1人輝いていた。ヴィンセント・ギャロの、自己肯定感の低さからくる他人への拒絶と脅迫するしか関係を築けないところは、両親からの愛情不足のせい。最後のビリーの笑顔で、愛されることの重みを感じる。ラストシーンは、幸福感で安心して眠るビリーと対照的に、起きているレイラの伏し目がちな瞳が、何か不安感を煽る。レイラは、誘拐犯を好きになるあれ?
鑑賞日:08月26日 監督:ヴィンセント・ギャロ
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4681844

■「君の名は。」DVDスタンダード・エディション
素晴らしかった。ラストシーン、『君の名は』のタイトルが出た時、鳥肌が立ち、感嘆の息を吐きながら目を瞑っていた。画面から清涼感が溢れ伝わり、不快感一切なく、きちんとエンターテイメント作品に仕上がっている。瀧はカッコいいし三葉は美人可愛い。新海誠作品は何個か観てきたけど、こんなにも気持ちいい作風は初めて。映画館で観たかった。後半の要素も含んだ予告はやはりネタバレ感があったので、見ない方が楽しめたのかな。てっしーが良い脇キャラだった。なんといっても映像美、そしてRADWINPSの音楽が良かったです。
鑑賞日:08月19日 監督:新海誠
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/4678412


鑑賞メーター
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はじめに。映画が大好きだった私。

私が小学生だった頃。

まだTSUTAYAやGEOが無かった頃、休みの日になれば、近所のレンタルビデオ屋さんに行って映画のビデオを借りてきた父。

よくくっついて行ったものです。

あの、所狭しとギッシリ詰まった映画のパッケージの空間、、、別世界に入り込んだようなキラキラワクワクする空間に魅了された。

その大量のパッケージの中から、自分だけの宝物を探し当てることが大好きだった。

今よりもレンタル料金が3〜5倍高かった当時、自分が選んだビデオを借りてくれた父に感謝。もちろん、今日は借りないぞと念押しされる日もあったけど、ビデオ屋さんに行くこと自体が大好きだったから、気にせずついていったりもした。

そうして借りてきたビデオを家族で見る金曜、土曜の夜が私は大好きだった。

 

もちろん映画館にもよく行った方だと思う。

映画好きの父が、スターウォーズとか、ジュラシックパークとか、もののけ姫とか、話題の大作が上映されると家族総出で連れて行ってくれたから。まぁ、父の好みの映画に限られるので、ハリウッド映画ばかりではあったけど。

 

そんな環境で育った私は、映画というものがごく身近にあり、ごく自然な形で趣味となっていった。

 

高校では、周りの女の子達がお化粧したり、恋愛に夢中になる中、私はもっぱらハリウッド俳優、女優に夢中であった。友達が雑誌を買ってオシャレしてる横で、私は『ロードショー』『スクリーン』というハリウッドスターや新作映画の情報の雑誌を毎月2冊買いし、気になった映画を月1作以上は必ず観に行ってお小遣いを消費していた。

とりわけ『パイレーツ・オブ・カリビアン』以来ジョニー・デップにお熱で、ジョニーが出ている作品を片っぱしからレンタルし、雑誌の特集を大事に取っといたりもした。"ジャニオタ"ならぬ"ジョニオタ"と化したのだ。

 

そして高校生ながら、近所のショッピングモールに入っていた映画館のシネマ倶楽部のメンバーに入会し、レイトショーでなくてとも毎回1000円で観れる特典をフル活用していた。

 

大学生になる頃には邦画にも手を出し始めた。

アルバイトにより自由になるお金が多少増えたことと、この頃には近所のGEOで1本100円、週末にはなんと50円でレンタルできるという、なんとも夢のような世の中になっていたことが大きい。

 

そして大人のアニメ映画にも唐突にハマっていったのも大学生の時。

父がある日、『攻殻機動隊-the Laphing Man-』を観ていたのが事の発端である。当時の私は隠れ漫画オタクだったことから、国民権を得ているジブリ以外のアニメに対しては逆に妙に敏感で、拒否反応を示していた。今もその気はあるけど。だから、父を「え〜っ、何これ〜?」と嘲笑うかのような態度をわざと取ったりもしたのだが、結果的にはその世界観やら何やらかにやらにすっかり魅了され、レンタル期限ギリギリまで何度もリピートしていたのは私です。

その後、父がちょいちょい『パプリカ』とか、そういう系の大人向けアニメを借りてきたものだから、私も観る→二次元の映画には無い何かに魅了される→ハマる→また父レンタル→ハマる…の繰り返しで、今ではアニメ映画のビデオも堂々とレンタルするまでになりました。

 

そんなこんなで、青春時代を映画と共に過ごした私だが、社会人になってそれなりに忙しくなると、レンタルしても観ないで返すという前代未聞の事態が発生し始める。

でも映画は観たい。というか、画面に映しておきたい。私にとって映画とは音楽のように身近にあるもの。バックミュージックなのだ。

そうなると、新しいものには手をつけずらくなってくる。集中して観ないといけないからだ。でも、なんか集中して観てられない。なんか疲れる。昔みたいに気力が湧かない。というわけで、かつて観たことがある映画たちを何度も何度も流す。観るのではなく、流す。まさに音楽。

だけど結婚したらそれもできなくなってしまった。旦那は、何度も同じ映画をダラダラ見るのは嫌な人。観るなら集中して観たいのだという。

私は、小さい頃から父が何度も何度も同じ映画を観ていたし、食事中でもテレビがいいの無いとお気に入りのスターウォーズとかをかけていたので、"とりあえず映画かける"がごく自然な行為だったから、音楽を聴くように映画をかけることが禁止されたことは非常に辛かったのを覚えている。だけど、旦那の「忘れた頃にまた見るから面白いんだ」という気持ちも、映画ファンからすると無下にはできぬ…。

ということで、私が折れました。

 

そうして映画を観る行為がガクッと減り、慣れない家事と共働きという現実から疲労が溜まり、2時間以上拘束される映画はとても観る気になれなくなったのです。映画を居間で観るよりも、布団の中でスマホいじったり、ニコ動で20分のゲーム実況を気軽に見たりが楽しくなった時期でもあります。

小さい頃から映画を観るときは家族で一緒に、が常識となっていた私は、旦那にも一緒に映画を観て欲しかったのに、旦那は自分が興味無い分野だと拒否するため、虚しくなって見なくなったということもあるな。まぁ、これは自分と旦那の価値観が合わなかったってことだけども。

とはいえ、旦那の好きなキューブリックとか小津安二郎とかは、自分では絶対に手を出さなかったから、それは感謝。

 

そして現在、子どもが生まれ、てんやわんやの日々…。2時間集中して映画を観るなんて、望むだけで罪…!!映画館なんて夢のまた夢のまた夢…。それでも、今日は30分だけ、とか区切れば見れなくもない。ただし感情移入は困難。この戦法で、『ティファニーで朝食を』を観賞。

 

 

・・・とまあ、こんな感じで変遷してきた私の映画道。

趣味と言える趣味は映画くらいなのかなぁって。

他のブログで書いた映画の感想が、半年くらいたってジワジワと、自分のブログのトップになったから、これまで自分が観てきた映画の感想を時間あるときにでも綴ったら、形に残って、色んな人に読んでもらえたりして、それで自分の中で、映画という存在が再び輝き始めるんじゃないかと、輝かせたいと、思って、このブログを始めようと思います。

 

このプロローグは、誰に宛てたものでもない、自分への手紙みたいなもんです。

ダラダラと前置き長いし、ここまで読んでる人もいないだろうから。

 

昔観たもの、新しく観れたもの、長くても、短くても、書いてみたい。